思い出の恩師
同窓会などでOB諸兄とお話しするとき、必ず話題になるのが「担任は誰だった?」とか「〇〇先生に教えて貰った?」とかラ・サールの恩師のこと。その話題に触れた瞬間、中学・高校時代の記憶が一気に蘇り、世代の垣根も低くなる。
ラ・サールならではの風景だろうか。ブラザー、名物先生を中心にして良い磁場ができていたような気がする。ブラザーは我々のラサーリアンにとって精神の拠り所であり、名物先生方は、学問的情熱は勿論だが、生徒たちを共鳴させ、発火させる力があった。
先生方との出会いは『僥倖』。そんな言葉がぴったりだ。我々の心に灯り続ける恩師への思い、畏敬の念。今回、過去小松原に掲載された恩師方を振り返る。
記 / 前田直人(36期)
強者たち(つわものたち)
男子校の特長なのか、自由な校風のせいなのか、はたまた個性豊かすぎる勇者の集まりなのか、伝説に残る或いは逸話を残した猛者は数多い。それは昔も今も変わらない。
『蛮カラで良き時代だったなぁ』(高下駄を履いて通学していた)とか、『入学当時、すでに小松原の砂浜はなく潮騒は聞こえなかった』・・・など様々な声が聞こえてきそうだが、本誌では過去に掲載されたラ・サール創立当時の強者たちを振り返る。
血気盛んな時期ということもあるだろうが、一貫して感じるのは、何もかもが輝いて、生き生きした学生生活を送っていたように見えること。敬虔なるブラザーのもと、ファミリースピリットを抱きながら、寮生活を通じ絆を深め、或いはぶつかり合いながらも互いに切磋し学んできた。その思い出はいつになって褪せることはない、自分たちの土台であり支えである。
記 / 前田直人(36期)